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大和田 謙
Journal of Physical Chemistry, 96(14), p.5825 - 5829, 1992/00
被引用回数:2 パーセンタイル:11.73(Chemistry, Physical)異核二原子分子の基準振動解析から得られる調和および非調和ポテンシャル定数を応用して、分子形成時の各原子の化学ポテンシャル変化と分子の化学ポテンシャルを求める方法を検討した。本法は主として密度汎関数理論に基礎を置き、分子中の各原子のエネルギーが電子数と核ポテンシャルに関して展開できることを利用する。これらの展開は、N個の電子数と与えられた核ポテンシャルv(F)をもつ系の基底状態の全エネルギーがN,v(F)の汎関数として表されるので可能となる。本法を用いて、多数のアルカリハライド分子、その他の異核二原子分子の原子および分子の化学ポテンシャルを計算し、Sandersonの原理から得られる値と比較した結果、本法の有用性を確かめることができた。